今週は雨ばかりだということで、買い出しをするべく実家に行ってきました。
家の前に着いたら、父親(昭和10年生まれ)が、玄関先でミニトマトをいじっていました。
買い出しは母親と出かけ、戻ってきたら、まだ父はミニトマトの前でしゃがんでいました。
「少し休んだら?お茶でも飲もう」と声を掛けると、
「・・・動けないんだ。さっきからトイレにも行きたかったんだけど」と、小さい声でいうので、腕を取ると、肉が落ちているのが服ごしでもわかるくらいでした。
なんとか立ち上がった父を、少しだけ支えながら家の中まで連れていき、洗面で手を洗い、一緒にお昼ご飯を食べました。
食欲が落ちている父に向って母はいろいろと勧めるのですが、なんとなく買ってきたたこ焼きだけを食べながら、うとうととし始めます。
「そのまま、そこで寝たら危ないよ」というと、目を開けてまたたこ焼きを少し齧って、また目をつぶってしまうの繰り返し。
お墓参りの話をしだすと、話にはしっかり入れるのですが、また寝てしまいます。
わたしが引き上げる時も、以前から必ず門まで出てきて見送ってくれたものですが、今はダイニングの椅子に座ったまま「ありがとうね」と小さい声で挨拶するにとどまっています。
「おーまた来るわ」と大きい声で背を向けて、レンタカーに乗り込み実家を後にする、ここのところの週末。
先のことは、あまり考えたくない週末。
それでも、そんな週末が続くことを祈っています。